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循環型農法「焼畑」で山と人を再生したい!

カテゴリー:自然・環境 

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寄付金額 60,000

3%

目標金額:2,000,000

達成率
3%
支援人数
6
終了まで
88
/ 90

宮崎県椎葉村(みやざきけん しいばそん)

寄付募集期間:2023年11月1日~2024年1月29日(90日間)

宮崎県椎葉村 × YAMAP

プロジェクトオーナー

日本3大秘境の1つである宮崎県椎葉村の山深くで、焼畑農法は代々受け継がれています。
山を焼き、作物を4年育てた後、植樹をして長い期間をかけて山を健全に再生します。
現在人口減少により、焼畑文化や貴重な自然の保全が危ぶまれています。
寄付金では焼畑に要する山の整備費用と、交流人口を増やすための費用に使用させていただきます。
皆様の支援で次世代に美しい自然を手渡していきたいと考えています。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

日本古来より続けられてきた「焼畑農法」を守り、山と人を再生したい!

「焼畑農法」とは?

日本3大秘境の1つとも呼称されている宮崎県椎葉村の尾向地区、標高800mにもなる山深い集落で焼畑農法は代々受け継がれてきました。
原始農法として焼畑の火を守り続けている椎葉勝さんは毎年欠かすことなく、山を焼き続けて作物を育てています。
焼畑が山と人の再生に繋がっていることを固い信念を持ちながら、山で誇りを持ち暮らしています。

8月上旬の天気の良い日を選び、山の神に御神酒を上げて、「火入れの唱え言」を口にします。火入れをして、下草をすべて焼き払った後、まだ地面が燻っているところにソバの種をまいていきます。

1年目がソバ、2年目からはヒエかアワ、3年目が小豆、4年目が大豆を育て、4年間栽培すると約30年程度の休閑期間を設けて山の力を回復させ、再び焼畑を行なう循環的な農法です。

椎葉勝さん曰く、もともと50種くらいしかなかった植物が、焼いた跡には300種もの植物が生えてくるそうです。土の中に眠っていた種が目を覚まし、焼畑の跡は、長い年月をかけて元の山の姿に戻ります。

こうした焼畑の活動が高い評価をされ、平成27年12月15日、国連食糧農業機関(FAO)が定める世界農業遺産に「高千穂郷・椎葉山地域」が認定されることにも繋がりました。

焼畑で山や村、そして国の問題すら解決したい。

焼畑後、広葉樹を植え、人にも動物にも優しい山へ

日本には約800万ヘクタールの国有林があります。その国有林はほとんど杉などの針葉樹が中心になっています。高度経済成長期における新炭材の需要の低下、住宅建築などに伴う用材需要の増大により、天然林を針葉樹の人工林に転換してきました。椎葉村でも昭和30年代にそうした拡大造林が行われてきました。

しかしながら時代は移り、エネルギー転換や外国産用材の輸入増大により、国内用材の需要は滞っていきました。そうした結果杉を中心とする針葉樹の山は放置され植生が荒れてしまい、食べるものの無い猪や鹿等の動物が麓の畑に現れたり、強い雨や台風時には土砂が流出し山は崩れたり等の問題が顕在化するようになりました。こうしたリスクに対して、様々な組織が莫大な予算や労力をつぎ込んでいますが、中々根本的な解決は難しいのが現状です。

椎葉勝さんは杉などの針葉樹林を焼いた後、クリやサクラ、カエデ、ミズナラ等の実のなる広葉樹を植えています。1年で数百本から時には千本も植えることもあります。その木々が育つことで動物達が木の実を食べに向かい、もといた山に帰っていくことで麓を荒らすことはなくなります。また広葉樹は針葉樹に比べて、根を広く張り土壌をしっかり捉えます。保水力も高いため、土砂流出を抑えて健全な山を育てるのです。ひょっとしたら焼畑が日本の問題を解決してくれるかもしれません。

山と川を通じた人々との交流が、持続可能な自然と村づくりに繋がる。

山の水は川を通って海に流れています。「山の整備・保全は下流域に住む人達に対する上流域に住む人の責任で、国が権利を持つ国有林であってもそこに住む人が動き、繋がっていくことで森林保全への道を切り開きたい。」山で暮らしてきた椎葉勝さんだからこそ、その言葉には強い力を感じます。

豊かな山が豊かな海をつくるということで、海に隣接する市町村と海山交流イベントを定期的に実施しています。今回の事業では海山交流の枠を超えて、日本全国にお住いの方々と焼畑を通じて、交流を深めることによって皆で山や川を元気にしていきたいと考えています。また椎葉村は年々人口が減少しています。令和5年9月現在では2299人の人口ですが、このままでは30年後に1000人を切るという統計も出ています。このまま人口が減っていくと、貴重な自然や文化の保全が危ぶまれていきます。

我々は他の地域にお住いの方々との交流を通じて、関係人口を増加させることで村の活性化にも繋げていきたいと考えています。そして他の地域の方々が椎葉と繋がることによって、癒しをお届けできるとしたら、これほどありがたいことはありません。

寄附金の使い道

〇作業人件費
〇植樹等の苗購入費
〇山整備用機器の購入
〇拠点となる施設整備

焼畑を実施する前年の秋から冬にかけて「ヤボ切り」と言って、木や竹を伐採する作業が生じます。現在はチェンソーや刈払い機を用いて作業ですが、大木の伐採や運搬は常に危険が伴う作業です。高齢化が進む集落にとって、広大な山を切り開く作業は非常に大きな負担となっています。寄付金の一部はこの大変な作業に従事する方々の作業人件費や、使用する機器の購入代金に充当いたします。

※目標金額に達しなかった場合、また、目標金額以上の寄付をいただいた場合でも、本プロジェクトの事業費として活用させていただきます。

また焼畑を実施したのちに山を再生するための、植樹に使用する苗木の購入費用や村外の人々や、地域の子供たちと交流するための拠点整備の資金にも充当させていただきます。

返礼品の一部には、焼畑のオーナー制度を取り入れ、焼畑の季節毎の行事に定期的にご案内させていただきたいと思います。

山を切り開くヤボ切り、厳かで時に激しい火入れ、蕎麦や雑穀の種まきや収穫、そして山を育てていく植樹作業等を通じて、我々と繋がってくだされば幸いです。

関係者からのメッセージ

■焼畑蕎麦苦楽部 代表 椎葉勝さん

私は若い時に島根県出雲市へ移住し長距離運転手として働いていました。仕事柄日本全国に行く機会も多く日本海側や太平洋側、中山間地域など多くの地域と人に出会いました。その中で見たものはいろいろな土地での厳しい生活や山が荒れている状況でした。特に海岸の塩害で荒れた山々は山間部出身の私からみて非常に寂しいものでした。

その後、Uターンとして帰村しましたが、椎葉村も昔より人間関係や生き方が都会風に変わり、助け合い共同作業も少なくなっていました。しかし焼畑だけはかろうじて助け合いの精神が残っていたため、この火を消さないにように焼畑を継続していこうと決意しました。

山に暮らす人々は、農業・林業を通して山を少しでも自然に返し、動物達と出来る限り仲良く暮らす創意工夫が必要です。今はまだ小さな灯ですがご協力いただける皆さまと共に国をも動かす大きな炎にしていきたいと思います。未来の子供達のためにご協力をよろしくお願いいたします。

■椎葉村長 黒木 保隆

平成27年12月15日に、高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町、諸塚村、椎葉村の5町村が、「高千穂郷・椎葉山地域」として、国連食糧農業機関(FAO)から世界農業遺産として認定をされました。
これは、恵み豊かな森を活かし、森に感謝し、森との共生をつないできた我々の先人達の知恵や努力の証であります。そして、焼畑はもとより、神楽をはじめ、民謡や狩猟文化など、日頃、我々の暮らしの中にあるこの環境こそが、素晴らしい資源として世界的に認められました。

先人達から受け継いだ伝統文化や伝統農業など、本村の貴重な財産を誇りをもって継承していくことが重要であり、私たちの責務であると考えております。

今回のクラウドファンディングを通じて、日本中の皆様が椎葉村に関心を持っていただき、都市部と山村部が手を携えて、焼畑で山と人の再生を進めていくことを願っております。一人でも多くの皆さまにご賛同いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

【注意事項】

お礼の品は、期中で追加・削除される場合があります。ご了承ください。

お礼の品のご紹介

焼畑オーナー制度

こちらの品は現在準備中です

焼畑オーナーになった方々には、特別な証明である「山と街を繋ぐ鍵」の半分を送付し、もう半分は焼畑の関連施設で大切に保管いたします。

鍵にはシリアルナンバーを割り振り、オーナー様のイニシャル等を印字させていただきます。イニシャル以外にも印字は可能ですので、ご相談させていただければと思います。

オーナーの皆様には、焼畑の季節毎の行事に定期的にご案内させていただきたいと思います。山を切り開くヤボ切り、厳かで時に激しい火入れ、蕎麦や雑穀の種まきや収穫、そして山を育てていく植樹作業等を通じて、我々と繋がってくだされば幸いです。

(寄付額は10,000円で先着300名様分の予定です。準備ができしだい、返礼品として追加させていただます。)

現在進捗情報はありません。

宮崎県椎葉村

日本3大秘境の1つ、宮崎県 椎葉村。
九州山地のほぼ真ん中、熊本県との境にあたる宮崎県の最北西端に位置しています。
大きさでいうと、東京都23区をひとまわり小さくしたくらい。
その広大な面積の96%が山林という村に、現在約2,300人が暮らしています。
日本三大秘境と言われるだけあって、迫りくるように反りたつ山々に囲まれた山間地椎葉村での暮らしは、「田舎暮らし」というより「山暮らし」と言った方がしっくりくる、そんな村です。